様々な分野で活用され始めている最新の運動療法 - スローコア(R)
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1.「体の再教育」のためのエクササイズ | ||||
スローコア(R)は運動療法の一つであり、解剖学・生理学・バイオメカニクス的原則に基づき、人体の構造をあらゆる角度から徹底的に分析し、過去の膨大な臨床結果に基づいたメソッドです。関節可動域エクササイズや開放運動連鎖系トレーニング、バランストレーニングなどの総合エクササイズでもあり、特に運動の認知、筋協調性の回復を目的とする神経筋の再教育のための運動療法です。 | ||||
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2.「体の再教育」とは | ||||
筋肉は体内で独立した存在ではありません。筋肉は体の中でそれぞれ別の筋肉や骨格と繋がりを持っており、それぞれが互いに影響し合っています。これを筋肉の連鎖性ともいいますが、これは大変重要なポイントです。原因となっている部位とはまったく別の部位に何らかの影響を及ぼすという因果関係がある以上、この筋肉の連鎖性のバランスを損ねると、いわゆる連鎖反応としての作用を引き起こす可能性が大いに考えられます。また、この連鎖性に動作が加わった状態、筋肉の動きの連携をキネティックチェーン(運動連鎖、連続した協調性筋収縮)と呼ばれますが、この運動連鎖の理論を応用し、キネティックチェーンのトレーニング、「体の使い方の再教育」をすることで運動連鎖性が改善し、筋肉や骨格間の連動性を回復させるというフィードバックメカニズムが大きな成果をもたらします。 | ||||
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3.神経生理機能の回復にも | ||||
自動運動もしくは他動運動によりエクササイズ動作を反復することで、運動神経支配領域へフィードバックがおこり神経筋協調性が生まれます。特に、骨格を支えるコアマッスル(インナーマッスル・深層筋)がゆっくり動かされることで、伸張反射が生じることなく過緊張が解消され、体幹軸のアンバランスが無理なく改善されます。つまり、このスローコア(R)の動作による刺激が、筋や関節のスパズム(不随意反射、防御性収縮、異常緊張)、拘縮、萎縮、硬結の発生機序となる支配神経へのフィードバックとなり、不要な過剰反応を解除するというメカニズムとなります。結果として、主要なアライメント(骨盤や脊椎などの骨配列)の捻れや歪みが矯正され、神経生理機能を回復させることにより、それらに起因する様々な身体の不具合が解消されるのです。 | ||||
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スローコア(R)の役割
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スローコア(R)は体の動かし方の再教育(学習)方法でもあり、身体の本来の動作、姿勢を再教育(トレーニング・リコンディショニング)し、その正しい状態を定着させていくエクササイズです。 それに伴い、長年培ってきた間違った動作や姿勢、いわゆる癖が解消されます。長年の動作の癖の解消することは、体に痛くない状態を覚えさせること、要するに「痛みの連鎖を断つ」ということです。 決して、このスローコア(R)があなたを治してくれるわけではなく、あなた自身が「自分で自分の体を改善する」ということを忘れてはなりません。従来までの「健康を他人任せにしてきた時代」(パッシブトリートメント:受動的な治療やメンテナンスの意)から、「セルフケアの時代」(アクティブトリートメント:積極的な治療やメンテナンスの意)へと世の中の流れは大きく変わろうとしています。自分の体に関心を持ち、責任を持つこと。これが、これからの時代をより豊かに生きていくための大切なキーワードなのです。 |
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(社)日本予防トレーニング協会 - JAPTは、身体の様々な症状や不具合に対して自らの力でその症状を予防・回復させるための
予防トレーニング法「スローコア」をより広く社会へ提供し、社会全体の健康と福祉へ寄与していきます。 |
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